2005年12月02日

喫煙者は雇いません

 まず最初に言っておくと、私は嫌煙過激派予備軍である。
 よって以下の記事は喫煙者の方には非常に不愉快に映る恐れがあり、私は気が弱いので反論されると窮してしまう為、喫煙者の方は見ないか、見ても見なかったことにしていただけると波風立たないのでお互い幸せになれます。
 それから最近タバコ嫌い系のエントリがやたら多いような気がしていて、書けば書くほど私のタバコ嫌いも強まっていくような気がするのでもう触れない方がいいのかもしれないが、歩きタバコの煙をさんざん吸わされた後とかはやはり心がすさんでいて、憂さ晴らしのように筆が進んでしまうのである。

 などとのっけから腰が引けまくりなのだが、WHOが喫煙者を雇用しない方針を発表した件に関してである。

 嫌煙過激派としては拍手を送りたいところだが、さすがに反発を招くんじゃなかろうか、これ。
 喫煙は、我々同志の間でこそ完全なる害悪ということで一致しているが、あくまで合法的な嗜好であり、「嗜好を理由に雇用を制限する」という行為は、少なくとも日本では認められていなかったはずだ。
 極端な話だが

「ゲーマーは夜更かしして朝会社に来ない恐れがあるので雇いません」
「2ちゃんねらーは2ちゃんで機密情報流す恐れがあるから雇いません」

 とか言うようなもん…ちょっと違うか? とにかく、素人判断だが日本では確実に訴訟沙汰、しかも敗訴しそうな問題行動である。 国連機関がどういう扱いになってるかは知らないが、そうした危惧があるにも関わらず、天下の国際機関さまがタバコは有害であることをおおっぴらに認め、具体的な行動に移したという点は高く評価したい。
 具体的にはWHOに就職したいけど、きっと役に立たないから就職できない。そもそも日本語オンリーじゃだめですか、そうですか。

 ところでJTのサイトには、タバコと健康に関するコーナーがある。
 是非ご一読いただいてタバコが有害極まりないものであるという認識を改めていただきたいのだが、面倒な方のために要約すると

「タバコは有害であるとの研究結果もあり、我々も健康を害する一因であることは認識しています。
 しかし、まだ完全に因果関係が証明されたわけではありません。
 発ガン性って言ったって、他に原因があるかもしれないじゃないですか」
「副流煙(タバコ先っぽから出る煙)で健康を害するという主張は、説得力に欠けるものです。
 だいたい、周囲の人が吸い込む煙は、喫煙者本人が吸うものよりずっと薄まっています。健康には問題ありません」

 てなことを言っている。

 WHOや、日本の厚生労働省が言ってることとはだいぶ違う。もしかしてタバコって有害なのと無害なのの二種類に大別できるんですか? もちろん多かれ少なかれ私(嫌煙過激派)の主観が入った要約なので、JTの意図を伝えきれている保証はないんだが、大意は変わっていないはずである。
 JTも部分的とはいえタバコ有害であることを認めているわけだし、多分一つの事実を安全側と危険側のどちらから眺めるかという問題であって、決してどちらかが明確に嘘を言っているわけではないのだろう。彼らにしてみれば自社製品を売らないわけにはいかないので、危険であっても「世間が言うほど危険じゃありません」と言わざるをえない。

「リスクを承知の上で、ご自分の判断で吸ってください」

 と言うわけだが、そのリスクを少なく見積もるのはいかがなものか。

 また、依存性に関しては

「タバコ(ニコチン)には、弱いものですが依存性があります」
「タバコは依存症とは言えません。なぜなら禁煙に成功した人はたくさんいるからです」
「しかし禁煙が容易ではないという喫煙者も多数います。それはタバコ自体の依存性というより、環境的な原因によるものです」

 と言う。
 つまりナニか、社会が悪いのか。それから、ニコチンって強い依存性を持っていると聞いたことがあるんですが、弱いものなんですか?
 また、この他にも依存性については、他の物質と比べてこんなことを言っている。

「コカインやアルコールに比べると弱いことが知られています」
「ヘロインやアルコールのように激しい身体的苦痛を伴う症状はみられません」

 酒はともかく、麻薬と比べるのはやりすぎじゃぁないですか? それに酒や麻薬より依存性が弱いからといって、タバコの依存性それ自体が弱いことの証明にはなりません。そして最後に

「妄想・幻覚・精神錯乱等はタバコでは起きません」

 当たり前です。
 タバコがそんな症状を引き起こすなら、そもそも売られていないはずですから。

 他にも全体的に「詭弁を弄するかッ!」と突っかかりたいけど突っかかったら相手の方が弁が立つから言い負かされちゃうんだろうなあって感じの文章が並んでいて、言い返せない私は無力だなあと痛感したりしているのである。

 とりあえず無責任な立場としては、JTはWHOに対抗して「タバコを吸わない人は採用しない」くらいのことをやれば面白いと思う。
posted by Zhao at 10:35| Comment(19) | TrackBack(2) | タバコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今はどうかわかりませんが、14年前、私が採用面接を受けたときには、面接官から「どうですか、一本」とタバコを勧められました。
嗜む程度の愛煙家を演じていたのですが、さすがに最終面接に出てくるような相手には芝居は通用せず、落とされました。
最終面接は一種の儀式で、そこまで残れば、まず採用間違いなしと聞いていたのですが…
Posted by night at 2005年12月02日 12:35
タバコというものが法律で禁止されていない(年齢制限はありますが)以上、
タバコの存在自体を否定することはできません。
でも、人前で平気な顔してタバコを吸う人間を見ると神経を疑ってしまいます。
ただ臭い・煙たいだけではなく、本当に息ができなくなってつらいのに、
いくら説明しても喫煙者は分かってくれませんからね。

JTの言い訳がましい文章は笑いを誘いますね。
Posted by nami at 2005年12月02日 12:50
初めまして…タバコの話につられてコメントさせていただきます。
タバコをやめて5年ほどになります。私もやめてから煙の匂いには敏感になりました。
タバコを吸う人の無神経さに腹を立てることもありますし、逆に「嫌煙」と言う錦の旗の下で無神経にタバコをやめろという人に腹を立てることもあります。
タバコは害悪だと言っても、訴訟になれば因果関係は証明されていないと反論してくるでしょうし、いっそのことこれだけタバコを悪者に扱うなら麻薬指定したらいいのにと思いますね。
結局、吸っていてやめた私から見ると、近くで吸われて苦しい思いをする非喫煙者のつらさも吸う場所が無くて苦しむ喫煙者のつらさも判るので、もっと喫煙者も権利を主張して分煙を徹底すればいいのにと思います。
あ、タバコで幻覚は見ませんけれど、深酒で自己喪失や乱暴狼藉、飲酒運転での暴走などありますよね。私はタバコよりお酒に嫌酒権を主張したいです。タバコや酒に200%位税金を掛けたらいいと思うんですけれどね…

確かに日本で「喫煙者は雇用拒否」とは行きそうもないですけれど、これから分煙なりタバコ違法化なり進展してくれることを望みたいものですね。
Posted by lunatic at 2005年12月02日 16:04
やっぱりマナーですよね。
タバコは吸っている人が居ればそれだけで嫌いな人もタバコの匂いを強制されますから、分煙が望ましいといえます。
タバコ臭いのが極度に嫌いなので友人の結婚式の2次会ですら欠席した身にとっては、オフィシャルな場所は完全禁煙にして欲しいものです。

一方、アルコールは適量であればむしろ健康になれますから、タバコのように微量でも害毒というのとは異なります。

飲酒運転は、もっと厳罰化して、飲酒運転だけで懲役10年とか飲酒運転で死傷事故を起こしたら死刑としてしまえば良いと思います。
Posted by Skywriter at 2005年12月04日 02:34
>>nightさん
それってJTの話ですよね?
す、既に「タバコを吸わない人は採用しない」が実現していたとはっ。
むしろ私は面接中にタバコってのがびっくりなんですけど。

>>namiさん
>人前で平気な顔してタバコを吸う人間を見ると神経を疑ってしまいます
悪気はないんですよ、きっと。あるいは、ちょっと離れれば大丈夫と思ってる。相容れないのですよ、だからテロに走るか、分煙するしかないのです。
ちなみにJTを敵視している私ですが、「ミルクをかけた苺」は好きだったりします。安っぽい味覚って言うなっ。
Posted by Zhao at 2005年12月04日 23:00
>>lunaticさん
タバコは諸条件を鑑みれば禁止してしかるべきなのですが、普及し過ぎちゃってて今更禁止できないとかいう話を聞いたことがあります。
あと嫌酒権、私は酒ではあまり迷惑をこうむったことがないのであまり実感ないんですけど、確かに酔っ払いのマナーの悪さが取りざたされないのは不思議ですね。酔って暴れて刑事事件とか、よく起こってるのに。
酔払い運転とかは論外で。

>>Skywriterさん
今はたぶん「禁止地帯以外は吸ってよし」。なので路上とかは吸い放題状態なのですが、これを「特定の場所以外じゃ吸っちゃダメ」して欲しいものです。
ただ、喫煙場所探して長旅するのも可哀想なので、加減が難しいとは思うんですが。

飲酒運転に関しては、加害者に「加害者になるかもしれない」という想像力が欠けているのが問題なんでしょうね。自分は大丈夫だ、とか。
私なんかは想像力が豊かなので、怖くて運転できません。10メートル走っただけで事故起こしそうな気がしちゃって。
Posted by Zhao at 2005年12月04日 23:02
本当に、飲酒者には愛想がつきます。酒臭い、どこでも吐く、絡む・・。酒飲んで公共の場で吐いたら懲役10年とか、酔って絡んだら懲役25年とか、そういう対処が必要だと思います。
あと、電車の中。おの、飲酒後の腐った食べ物の匂いのする息は耐えられません。飲酒者は公共交通手段を使ってはいけないとか、女性専用車両のように嫌酒者専用車両を作るかして欲しいです。
Posted by Bobby at 2005年12月27日 16:26
どうも、電車で椅子に座ろうと思ったら吐しゃ物が先に座っていらっしゃって、危機一髪だった経験を持つZhaoです。どうやって椅子に吐いたんだろう、わざわざ向き直ったんだろうか。

飲酒後の息って、腐った食べ物のにおいですか? まあ、くさいことには変わりありませんが。
嫌酒者専用車両、というか酔っ払いお断り車両は、鉄道会社に提案してみてはいかがでしょう? 結構いい案のように思えます。JRなんかは、痴漢と並んで暴力行為も問題視してるみたいですし、酔っ払い隔離は名案…いやまて、酔っ払いが密集したらそれこそ問題? まあ、素面の人に迷惑がかからないならまあいいのか。
個人的には香水の過剰使用者禁止車両、10分以内にタバコ吸った人禁止車両なんかも検討していただきたいです。乗車率が高すぎるのがそもそもの問題って気もしてきましたが。
Posted by Zhao at 2005年12月27日 17:29
こんにちは。つい先日も、ホームにげろげろぶちまけといて、本人だけはすっきりした顔で電車に乗ろうとしたクソオヤジに憤慨していたCoSTUME NATIONALです。
シーズンがシーズンですからね。

匂いって、慣れによって本人は感じてないのが一番問題なんですよねえ。
香水なんて、1分もすれば当の本人は香らなくなりますから。
タバコも然り。ま、タバコの場合は慣れたというより、侵されて病んでるだけなんですけどね。  
Posted by CoSTUME NATIONAL       at 2005年12月28日 13:01
ああ、そうか。
私は飲み会帰りの人がいるような時間に電車乗らないから、あまり酔っ払いが気にならないのか。
最寄駅のホームでは、夕刻になるとワンカップ片手に飲み会開催している方々がおられますが。

香水ってどうなんでしょうね。
私は「手首と首筋に1滴でじゅうぶん」て聞いた覚えがあるのですが、それだと自分じゃ匂いはあんまりわからないのですよ。年中鼻詰まりなせいかもしれませんが。
つまり、自分では匂いを感じないくらいでちょうどいいのかな。
Posted by Zhao at 2005年12月28日 13:54
尿療法のため出先で小便を飲むのですが、喫煙者も人の趣味を制限したがります。
1)このくらい、大したことないでしょう。2)周囲から5mも離れてるじゃないでですか。
3)周囲から直接注意されたことないですよ。
4)他者に迷惑をかけてない人なんていませんよ。
5)なんでもヒステリックなのは、どうかと思うなあ。
と思うのですが。どうも喫煙者は小便の臭いが嫌いなようです。小便臭を好むかどうかは趣向の問題なのに、人前飲尿を忌み嫌うなんて喫煙者も勝手なものです。いっそ霧吹きで散布しちゃおうか。
Posted by いやいや at 2006年04月05日 08:22
趣向に限らず、肩身が狭いのが少数派の宿命です。
周囲に理を説いて待遇改善を図るか、仲間内だけで細々と楽しむか、
とりあえず霧吹きで散布等の実力行使は、問題がこじれそうなのでやめておいた方がよろしいかと思われます。
Posted by Zhao at 2006年04月05日 16:51
私もタバコが嫌いです。体が悲鳴をあげます。自分の体を大事にすることが悪いのかとタバコを吸っている人を見ると皮肉にも思ってしまいます。
自分の体を大切にすることが良いことなのだと心から思える日がやってくることを心から祈ります。
神様どうかこの世からタバコがなくなり自分の体を大切にすることが良いことなのだと心から実感できますように。
この場を借りて私の魂の叫びを綴らせていただきました。
Posted by サイトー at 2007年09月06日 21:46
タバコは吸わなくとも身体は大切にしていない私、参上。

祈るだけでは何も変わりません(最近はいい方向に流れてますけど)。
タバコをなくす具体的な方法。
大金持ちになってJTの株を買い占めて、タバコ事業から撤退させることです。
JTの株は半分を財務省が握っているので、たぶん無理でしょうけどもね。
Posted by Zhao at 2007年09月07日 20:32
初めまして。
私は反論する気の無い喫煙者です。
歩き煙草、路上喫煙は喫煙者の自分も大嫌いです。朝っぱらから通勤途中のオヤジの吐く煙が顔に当ると、しばらくは嫌悪感いっぱいです。

分煙も賛成です。
吸わない方々に対しての配慮もするべきだと。
東京都内ではタクシーが全面禁煙になりましたがそれも良い事だと思います。会社の喫煙オジサマ集団はやいやい言っておりますが・・・。


それと、少し気になったのですが・・・。
確かに飲酒後の口臭はかなりなものだと思いますが、香水・口臭・体臭等の臭いを発する人間を分けてしまうとすると、自分じゃどうしようもならない方々もって事でしょうかね?
まぁ無理でしょうね。人権侵害だの何だの訴える方が出てくる気もしますが。
しかし・・・臭いのする人限定の車両を想像すると・・・壮絶な車両ですね。。
Posted by とむ at 2008年01月18日 10:13
やや、どうも。
最近めっきり周囲にマナーのいい喫煙者が増えて、文句を言うに言えなくなっているZhaoです。いや良いことなんですけどさ。

とりあえず臭い専用車両は真に受けないでくださいと言ったところで、臭い限定車両のカオスっぷりに辟易すれば、香水とか控えたりするんじゃないっすかね。だめっすかね。

Posted by Zhao at 2008年01月19日 00:29
3年ほど前、職場の分煙環境が悪化して以来ずっと会社に改善を訴えかけてきましたが、この度、ようやく全フロアが禁煙となったCostume Nationalです。

大きかったのは、「受動喫煙症」を診断してくださる医療機関(都内で数箇所)にていただいた、診断書のようです。

ですが、それでも会社側は、「少数意見」と収めたがります。
よって、タバコが野放しの時代に育ち、慣らされてしまった30代以上の世代と、世論が高まって分煙化が進んだ時代に育った、人間本来の感受性に近い若い世代(私は後者)とで、感受性に大きな違いがあることを声を大にして訴えました。

そして、タバコが野放しの時代、声を上げられず、上げても受け入れられず、涙ながらに辞めて行った人たちが多数いたであろうことも。彼らがいなくなったことで結果的に、元から比較的鈍感な人々が残った結果が現状であることは、想像に難くありません。


いつぐらいぶりでしょう、全面禁煙のすがすがしい空気。
健康って、すばらしい。
Posted by Costume National at 2008年06月04日 12:54
Zhao様、お初です!
ブログの記事である「喫煙者は雇いません」について、私も同感です!

私自身も歴とした大のタバコ嫌いなので。

私が会社の面接官なら、面接を受けた女子が喫煙者と確認されたら、即刻「不採用です!」とキッパリ通知してます。

私とJTとは完全な敵対関係なので、現在もJTにたいしては厳しく対処してるところだと思います。
Posted by ケリー at 2009年08月22日 09:52
>>Costume Nationalさん

って今頃気づいたっ。
全面禁煙達成おめでとうございます。
ていうか凄いですねー、お見事です。
一度定着してしまえば今のご時世後戻りはないでしょうし。
やー、語彙不足で申し訳ないですが、ほんとにおめでとうございました。

>>ケリーさん

はじめまして、乱文に目を通していただき恐縮です。

このエントリを書いた当初は嫌煙過激派だったのですが、最近周りに「タバコを吸うけどいい人」が増加していて、比較的タバコに対して寛容になっていたりします。
うまく共存できているってことなんでしょう、きっと。
タバコ吸う人減っていると言うし、このまま自然消滅しちゃえばいいなーと思う今日この頃です。
Posted by Zhao at 2009年08月22日 21:03
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Tracked: 2005-12-04 03:03

タバコについて
Excerpt: 最近、私が拝見している日記で「禁煙」の話を良く目にします。 拝見したブログ(敬称略) 大きな声では言えないけれど「喫煙」 しなやかな猫「 煙草をやめて気付いたこと」 汝が語るは汝が真実「喫煙者は雇いま..
Weblog: lunatic's....むにゃむにゃ
Tracked: 2005-12-04 13:15
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